なかのにっき

最新版はこちら。 突っ込みは各日付の BBS エントリのほか、 メール (nakano@st.seikei.ac.jp) や フォーム からどうぞ。 なおスパム除けのため、BBS 機能には 緩い認証を入れて います。 検索エンジンから来た方は、エンジンの方のキャッシュを見るか、 下の簡易検索を試してみてください。


hns - 日記自動生成システム - Version 2.19.5

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Namazu for hns による簡易全文検索
詳しくは 詳細指定/ヘルプを参照して下さい
検索式:

2005年07月01日(金) [n年日記]

#1 帰り

原付。松屋でスープカレーを食べてみる。いいかも。

#2 [debian] 自宅ノート

帰ったらスラッシングしまくり。syslog と klogd のロードが高く、
Jul  1 02:06:20 localhost cardmgr[3155]: executing: './network stop eth0'
Jul  1 02:06:20 localhost kernel: eth0: Error -110 writing Tx descriptor to BAP
Jul  1 02:06:20 localhost last message repeated 324 times
というメッセージを吐きまくっている。どうやら bug#291684 と同じらしい。 昨日 kernel-image-2.6.11-1-686 にしたので顕在化したのか? とりあえず killall syslogd (笑)して復旧作業。2.6.8-2-686 に戻すか。

#3 行き

昼前にまた大雨。なんか梅雨らしくなってきた? 様子を見つつ原付。

#4 [labo] ターボ電源

アルバックテクノ松浦さんから電話。修理は可能、 ただ交換した電源には互換性がないから運転しつづけるのはヤバイ、すぐやめろ、 とのこと。 あわててターボを止めて、飯村くんと電源を梱包、宅配便で発送。 その後 fax で松浦さんへ発送通知。

んでターボを LEED のものと交換作業。 ほとんど飯村くんにやってもらったにも関わらず、 やはり腰にかなりのダメージが。

排気テストを 16:40 に開始。回転数は問題なく上昇。 30 分待ってエタノールテスト、特に問題なし。

発送先:

〒358-0022
埼玉県入間市狭山ヶ原 98-2
アルバックテクノ 埼玉 CS センター
Tel: 0429-34-7824
Fax: 0429-34-7828

#5 [labo] 冷水循環

今までの組合せはナニすぎたので、わかりやすいかたちに繋ぎなおし。 これも飯村くんにやってもらった。ついでに循環水の入れ替え。 作業終了後に漏れチェック→OK。

#6 [labo] 発注

RDT1711V を 3 台ジェイエムシーへ。

#7 接骨院

往復。雨。うーん作業をすると覿面に悪化する。

#8 [paper] 今日拾った論文 (JAP 97(12))

Surface chemistry of atomic layer deposition: A case study for the trimethylaluminum/water process:

ALD に関する 52 page 1207 refs というゴツい review。 最近また ALD の論文数が増えてきてるそうだが、 trench filling の問題が関係してたりするんだろうか。

Simulation of cluster formation in laser-ablated silicon plumes:

PLD における Si クラスタの成長モデル。plume が thermalize してから cluster ができはじめる、というあたりはまあそうか、という感じ。 pulse 後の time transient を強く意識しているので、スパッタでの定常状態に適用するには少々捻り (クラスタの散逸機構) を加える必要がありそう。クラスタの vibration による内部自由度を考慮して attach/detach の反応係数を計算してるのだが、 そもそも種はどうやって作ってるのだろうか。

Study of the Ar metastable atom population in a hollow cathode discharge by means of a hybrid model and spectrometric measurements:

ん、Bogaerts 先生のやつか。 ホローカソードランプ中の Ar metastable の空間分布の背景ガス圧依存性、 absorption の実験と比較。

Particle-in-cell Monte Carlo modeling of Langmuir probes in an Ar plasma:

これも Bogaerts 先生が噛んでいる。L-probe の PIC-MC によるモデリング。 positive な結果としては、電子とイオンの各温度の比が、 presheath では const にならんよ、ということらしい。

Growth dynamics of reactive-sputtering-deposited AlN films:

Si 上に成長させた AlN の grain growth を XRD で (特に rocking curve 測定がおもろい)、roughness evolution を AFM の scaling analysis で。 んー、やっぱ roughness-scale 曲線は、そのまま上に持ち上がるような感じだな。 MgO の roughness とかを継続してやるならちゃんと読んでおく必要がありそうなので、 一応印刷しておいた。

A heuristic approach to precisely represent optical absorption and refractive index data for photon energies below, at, and above the band gap of semiconductors: The case of high-purity GaAs. Part I:

GaAs の吸収率のモデル。まあ heuristic approach と precisely represent に微妙な矛盾があるような気はするのだが。これは真正に近い場合のモデルと、 emission の再現性について、 Part II は実験データから intrinsic carrier を見積もるやり方 (とその validation) について、 Part III は (InGaAs も含め) junction の取り扱いについて。

Modification of work function of Ti by self-assembled monolayer molecules on SiO2/p-Si:

Si/SiO2/Ti の Capacitance で、SiO2 上に有極性の単分子膜 (SAM) を作って 実効的な work function を control しよう、というもの。 具体的には C-V 測定の VFB の SiO2 の有効膜厚 (EOT って言うらしい。へー。) に対するプロットして、SAM の有無で直線がちょうど下にずれる形となる。

Magnetic study of epitaxial Fe/InGaAs/InP(100) deposited by ion-beam sputtering:

まあ通常の通り (polar plot を含む) XRD と M-H による磁気異方性の評価。

Manufacturable extremal low-dielectric, high-stiffness porous materials:

いわゆる low-k 向けの porus なシリカの構造に関する考察。 実際に有機分子の自己組織化を使ってそういう構造が作れるよ、というデモも。

Tuning the surface-plasmon resonance in nanoparticles for glazing applications:

ポリマーに LaB6 とか ITO とかを nano particle のかたちで分散させて、 近赤外領域を cut する layer をつくろう、ということらしい。 こんなとこで LaB6 が使われてるとは知らなかった。

Enhanced step coverage by oblique angle physical vapor deposition:

dc マグネトロンでの Ru の trench sidewall coverage。2mTorr, 200W。 まあなあ。analytical model の計算は、卒論レベルとしては 面白いかもしれない。

Alternating-current electroluminescence from an organic heterojunction sandwiched between two amorphous SiO2 layers:

ITO/SiO2/MEH-PPV/Alq3/SiO2/Al という構造に AC (500Hz) をかけたら、 有機層のに加えて 410nm に未知の発光が〜という話。 SiO2 の欠陥準位では、と言ってるが、 高エネルギー側が光るのってちょっと面白いな。

Self-affine roughness influence on the Casimir effect:

まあそういうネタ。将来の検索のために→カシミール効果と表面粗さの関係。

#9 [book] いっしょに遭難したいひと 2

出るのかマジで。
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2005年07月02日() [n年日記]

#1 帰り

原付。幸い雨は降らず。

#2 [debian] 自宅ノートスラッシング再び

昨日と同じ症状 がまた出た。 しょうがないので orinoco 0.15rc2 をビルドしてみることにした。

Makefile の SRC を make-kpkg configure した /var/tmp/kernel-source-2.6.11 として make してみたが、
make
make -C /var/tmp/kernel-source-2.6.11 M=/var/tmp/testing modules
make[1]: Entering directory `/var/tmp/kernel-source-2.6.11'
  CC [M]  /var/tmp/testing/orinoco_pci.o
In file included from /var/tmp/testing/orinoco_pci.c:117:
/var/tmp/testing/hermes.h: In function `hermes_present':
/var/tmp/testing/hermes.h:400: warning: passing arg 1 of `readw' makes pointer from integer without a cast
/var/tmp/testing/hermes.h: In function `hermes_set_irqmask':
/var/tmp/testing/hermes.h:406: warning: passing arg 2 of `writew' makes pointer from integer without a cast
/var/tmp/testing/hermes.h: In function `hermes_read_words':
/var/tmp/testing/hermes.h:447: warning: passing arg 1 of `readw' makes pointer from integer without a cast
/var/tmp/testing/hermes.h: In function `hermes_write_words':
/var/tmp/testing/hermes.h:467: warning: passing arg 2 of `writew' makes pointer from integer without a cast
/var/tmp/testing/hermes.h: In function `hermes_clear_words':
/var/tmp/testing/hermes.h:483: warning: passing arg 2 of `writew' makes pointer from integer without a cast
/var/tmp/testing/orinoco_pci.c: In function `orinoco_pci_cor_reset':
/var/tmp/testing/orinoco_pci.c:158: warning: passing arg 2 of `writew' makes pointer from integer without a cast
/var/tmp/testing/orinoco_pci.c:164: warning: passing arg 2 of `writew' makes pointer from integer without a cast
/var/tmp/testing/orinoco_pci.c:171: warning: passing arg 1 of `readw' makes pointer from integer without a cast
/var/tmp/testing/orinoco_pci.c:174: warning: passing arg 1 of `readw' makes pointer from integer without a cast
/var/tmp/testing/orinoco_pci.c: In function `orinoco_pci_suspend':
/var/tmp/testing/orinoco_pci.c:330: error: too many arguments to function `pci_save_state'
/var/tmp/testing/orinoco_pci.c: In function `orinoco_pci_resume':
/var/tmp/testing/orinoco_pci.c:347: error: too many arguments to function `pci_restore_state'
make[2]: *** [/var/tmp/testing/orinoco_pci.o] Error 1
make[1]: *** [_module_/var/tmp/testing] Error 2
make[1]: Leaving directory `/var/tmp/kernel-source-2.6.11'
make: *** [modules] Error 2
でダメ。うーむ。

#3 [vsj] 編集部会

いつものルートで神谷町。やっと乗換え時の階段の位置を覚えたようだ (←鳥頭)。 エクセルシオールに寄ったら野中先生・間瀬先生。 会議は 10:00〜12:30。編集以外の議題が結構多くて押した。 終了後、田中(武)先生と浜松町で昼ゴハン。またご馳走になってしまった。

#4 戻り

東京経由、吉祥寺からバス。

#5 [dept] 物情実験機器修理

マイクロ波とフランクヘルツ管。前者はケーブルの断線、 後者はどうやら接触不良があった模様。 ケーブルは KV 0.3sq でツイストペアを作ろうと思ったのだが、 黒がなかった。高城さんに発注。 とりあえずは CAT5 Ether から一組取り出してあてがっておいた。

#6 [labo] 2504D エアコン故障

たぶん このとき のと同じ。研究助成課へメール。

#7 [paper] 今日拾った論文 (PRB 71(21-24))

Trends in elasticity and electronic structure of transition-metal nitrides and carbides from first principles:

DFPT (density functional perturbation theory) による Zr, Nb, Hf, Ta の carbide, nitride の bulk modulus, elastic constants の第一原理計算。 それぞれの実験値も compile されてるから便利かも。

Structure and magnetic properties of MnN, CrN, and VN under volume expansion:

これも第一原理計算、こっちは標記の 3 nitrides。 volume expansion が有る・無い際の安定構造 (zinc blende/rock salt)、 フェロ/アンチフェロ転移、半金属転移などについて。

Schottky defect formation energy in MgO calculated by diffusion Monte Carlo:

DFT より quantum MC の方がええで、ということらしい。 まあでもここでは QMC の結果を DFT と比較してるのだが… んで MgO の Schottky 欠陥の生成エネルギーは約 6.7 eV。 ここでの S-defect は Mg2+ と O2- 両方の vacancy、 ただし両者は離れていて相互作用はなし。

Plasmon tunability in metallodielectric metamaterials:

最近は metamatarial とか artificial material という言葉が流行りらしい。 金属球の結晶配置の実効誘電率を Maxwellian で計算したもの。 金属の誘電率は Drude model で。spherilcal harmonics で展開するあたりは D-LEED モデルに通じるところがあるのかも。 Ag/Si の誘電関数の計算例があるが、 filling factor で extra なピークが出るあたりは面白い。 規則配列するのかどうかがあれだけど。

Spatial distribution of Ar on the Ar-ion-induced rippled surface of Si:

60keV の Ar+ 照射で Si 上にできた ripple で、 Ar の存在分布を EPMA で調べたものらしい。 60keV くらいになると形状の shadowing 効果が効いて ripple は sinusoidal でなく facceted なかたちになるらしい。 この場合ビーム方向に面した陵とそうでない陵とで Ar の penetration depth が変わってくるはずで、んじゃあ Ar の incorporation を調べればいいだろう、 というのが motivation らしい。 まあ入射方向に面した slope にたくさん含まれている、ということ。 んー、まあそうだろうな、という以上の意味あいはいまいちわからんが…

Optical properties of one-dimensional photonic crystals based on multiple-quantum-well structures:

III-V 族系でつくられるような MQW 構造が、電磁波にはどのように効くか、 という話らしい。各層での双極子的に効くエキシトンの効果を考えているのが 通常の多層膜光学理論と違うところ?

Highly confined electromagnetic fields in arrays of strongly coupled Ag nanoparticles:

BK7 ガラスを硝酸銀溶液に漬けると Na と Ag が置換するので、 それに 1MeV の Xe を当てると cluster 化した構造ができるそうな。 んで斜め入射の Si イオン (30MeV) を当てると、 Ag クラスタが面内異方性を持って並ぶ構造ができるらしい。へー。 んでその並びに平行な偏光の吸収ピークがシフトするので、それをモデル計算と比較。

Monitoring growth of ultrathin films via ion-induced electron emission:

Cu 上に付けた Co での話。 RHEED の代わりに ion scattering を使う、というのはときどき見かけるが、 secondary electron current や target current で、というのは珍しい。

Complex dielectric function of biaxial tensile strained silicon by spectroscopic ellipsometry:

SiGe 上に付けるなどして歪みを入れた Si の分光エリプソ。 E1 の方の二階微分に現れる interband な critical point の明瞭な split が見える、ということ。uniaxial な例はあったそうなのだが、 むしろそっちでどういう実験したのかが想像しにくい。単に引っ張ったのか?

Tip-jump statistics of stick-slip friction:

on graphite。板村くんの卒論発表のときに見た絵が :-) jump のときの高さ (force の変化) をヒストグラムにして、 Tomlinson のモデルと比較。scan 速度依存性もあり。

Island-size distribution and capture numbers in three-dimensional nucleation: Comparison with mean-field behavior:

submonolayer 領域での island size のスケーリング則と島密度の coverage 依存性など。 新機軸は島による adatom (この論文では monomer と言っているが) の capture number (つか係数なのだが) に、サイズ依存性を含めていること。

Ionization of Al recoiled and sputtered from Al(100):

projectile は 2, 5 keV の Xe。TOF と electro-static analyzer で。 速度の法線成分が大きいほどイオン化の確率も上がっていて、 だいたい 0.15 くらいが maximum なのだが、 しかし図が a.u. なのでどうもなあ。 イオン化は共鳴電荷交換によるのでは、ということで I を depo して work function を増やし、 実際イオン化の確率が上がると言っている。 速度領域で異なる 2 温度モデルが実験をよく説明するそうで、 transient な変化がスパッタされた表面に起きてるのではないか、 ということだけど。

Strain-assisted nanoscale patterning of Co thin films:

MgO (001) 上に Pt を (適当な膜厚だけ) 着けて歪み場を作っておき、 その上に 1nm 着けた Co の形状と磁気特性がどうなっているかを調べた話。 Pt が 5nm のときだけ残留磁化がえらく小さくなる。 Co 膜の nucleation growth の過程が歪みの影響を受け、 不連続な膜になって grain 間の magnetic coupling がなくなるから〜 ということらしい。おもろい。

#8 MFC-5840CN

何かのはずみ(Windows Update?)で,PageManager6.10が起動しなくなった.起動しようとすると「空のドキュメントの作成に失敗しました」というメッセージが表示され,そのまま終了してしまう.
メモメモ。

#9 [firefox] Linkification

入れてみた。オンライン論文見るときとか HNS のログ閲覧にえらい便利。
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2005年07月03日() [n年日記]

#1 帰り

バス電車歩き。

#2 自宅ノート

やっぱだめ。うーむ。サラの 2.6.12.2 で作りなおしてみるか…

久しぶりだったせいか、root device (/dev/hdal:ext3fs) がマウントできず VFS 絡みの panic になる現象に数度捕まった。 一度目はただの間抜けで、ext3 をモジュールにしていたからだった。 んで二度目は Y でカーネルに組込み、 ついでに make-kpkg に --initrd オプションをつけて deb を作った…ら、 どうも後者は余計だったらしく、やはり同じパニックで起動に失敗。 しばらく悩んだが、grub コンソールから直で boot したら起動した。うーん。 このあたり の initrd の問題くさいが。再起動しなおすのも面倒なのでとりあえず放置。 また刺さったら考えよう。

#3 [URL] 東大で学んだ卒論の書き方★論文の書き方

otsune さんのところから。良い。

#4 天気

曇り、午後半ばから雨。たいへん涼しい。

#5 都議選

行った。どうも石原都知事に反対してる候補者が少なくて選択に困る。
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2005年07月04日(月) [n年日記]

#1 行き

原付。本降りでさすがにちょっと厳しかったが、電車で行くのも辛いし。

#2 [labo] 4 年輪講

吉田、大泉。埼京線で人身事故があったらしく、 遅れたり来れなくなったりしたひとがちらほら。

#3 八田真行のオープンソース考現学: Talkin' About O. S.

誰が何を語っても構わない。その代わり、間違っていたときには容赦のない批判を浴びる可能性があるということを分かっていてほしい、ということだ。言い替えれば、そういった批判に晒されるリスクを引き受けることが、オープンソースについて語るための唯一の「資格」だと私は思う。前述のような大変広い意味での「資格」すら無い人が発言する場合、おそらく議論はリアリティを欠いたものとなり、批判を受けるリスクは高まるだろう。それでペナルティとしては十分だ。そうやって多くの議論が淘汰され、残ったものが吟味の上鍛えられていけば、多少効率が悪くてもそれで良いと私は考えている。
アカデミズムの世界もかくありたい。まあ建前ではそうなってるはずなんだけど。

#4 [labo] スパッタ実験

13:20 より排気開始、13:50 よりベーキング。
15:50 まで。16:30 から水冷。どうも圧力が高い、どっか漏れてるか… と思ったらリークバルブがちゃんと閉まっていなかった。いかん。 閉めたら -5 Pa 台まで下がったので、今日はそのまま実験。 とりあえず電力制御下での多久島くんの実験の追試ということで。

電流 0.2 A で実験中 (というかしてもらっている中)。 など、いろいろおもしろい。

#5 [labo] migrate

また sudden death。むーん。こっちも 2.6.12.2 にしてみるか。 再起動時の fsck によると / にダメージがあった模様。やばいかな。 いいかげん P3-450 でもなかろうし、upgrade してもいいのかも。 周囲の sarge 化と同じタイミングでやるのかな。

#6 接骨院

雨が止んだので原付で往復。

#7 iTunes 4.9

更新した。某所で教わったところによると、 podcasting は要するに昔やってた 「深夜番組をエアチェックしてウォークマンで聞く」 のの現代版という理解で良いようだ。 するとあとは対応している番組探しか。

VOA は coming soon らしい。

#8 [labo] ノート PC

i1124 も死んでしまったし、i1200 はさすがにもう使いものにならんので、 新規で一台買っておこうよ、という boss の suggestion を受け調査。 高城さんから教えてもらったのだが、楽天では中古品の販売もあるようで、 3 万円の ThinkPad T20 というなかなか魅力的なブツも提示されている。 ただメモリや HDD を追加・換装すると、すぐどうせ 5 万になっちゃうし、 だったら保証も効く分 HP とか DELL の手頃なやつを買う方がよさそうだなあ、ということに。 ちうか i1124 の修理代 で新品が買えるわけか…

#9 [labo] エアコン修理

完了。予想通りだが 以前 と同じく室外機のボード交換。

#10 [labo] 高城さん来室

PC パーツの納品。上記ノートの雑談など。

#11 [paper] 今日拾った論文 (PRL 95(1))

うむう、今年も下半期に突入というのを改めて実感するな。 あれ、目次のページにカテゴリ分けがなくなったのか > PRL

Temperature-Dependent Energy Thresholds for Ion-Stimulated Defect Formation in Solids:

低エネルギーの Ar+ イオン (with constant fluence) による Si や Ge 表面への欠陥生成を、その上に depo した In の拡散係数測定 で調べようというもの。In の D は、マスク蒸着した In depo 領域の広がり を SHG で測定する。 イオン照射時の基板温度依存性を調べており、 高温の方がより低エネルギーで欠陥ができやすい、という結果になっている。 これはまたすごく面白い。

Dynamic Instability in Intergranular Fracture:

Al 結晶粒界における crack propagation の MD モデル。

#12 [URL] 教科書にない実験マニュアル

有機化学系の先生のページだけど、大変おもしろい。

#13 [paper] Growth dynamics of reactive-sputtering-deposited AlN films

接骨院に持ち込んで読んでみた。 いわゆる anomolous roughness growth (αloc と αglobal が異なる) だと、roughness-scale 曲線が上に持ち上がるかたちになるのか。 ただこれは自己相関関数なので、w-L でも同様になるかどうかはわからん。 あと (この実験の結果では) 逆空間で PSD 取った結果には この種の shift が large k のところに無いのだが、 これは αs というまた別のスケーリングパラメータで支配されるから、 ということらしい。もうちょっとこのへんはちゃんと勉強しないとだめか。 いくつか reference を拾っておくことにする。
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2005年07月05日(火) [n年日記]

#1 帰り

原付。ちょっと降られた。

#2 行き

原付。また蒸し暑くなったな。

#3 [dept] 物情実験第二

トラブル続き。 光電効果の装置はもうだめかも…あと一回なのだが。

#4 [book] Samba のすべて

ブックセンターに到着。図書費購入にしてもらう。

#5 [labo] Windows XP & Office 2003

インストールメディアを情報センターから借りてきた。

#6 帰り

原付、接骨院経由。先週末に駐車場代を払い忘れていたことに気づき、 直帰にさせてもらう。家に着く直前に雨に降られた。

#7 ポッドキャスティング - Wikipedia

なるほど rss 2.0 を書けばいいのかというわけで、 このへん とか このへん とかを参考にし、 FEED Validator のお世話になりつつ、 ラジオ英会話の mp3 用の rss を書いてみる。
<?xml version="1.0" ?>
<rss version="2.0">
 <channel>
  <title>Business Eikaiwa</title>
  <link>http://surf.ap.seikei.ac.jp/XXXXXXXXXXXX/</link>
  <description>NHK Business Eikaiwa - nakano's private recordings</description>
  <language>ja</language>

  <item>
   <title>2005-07-04-Mon</title>
   <link>http://surf.ap.seikei.ac.jp/XXXXXXXXXXXX/</link>
   <description>Program of 2005-07-04</description>
   <enclosure url="http://surf.ap.seikei.ac.jp/XXXXXXXXXX/2005-07-04-Mon.mp3" length="3600288" type="audio/mpeg" />
  </item>
 </channel>
</rss>
んで iTunes から指定したら、ちゃんとダウンロードできた。ふーん。 このくらいのの自動生成ならすぐ書けそうだ。 ただこの手のラジオ番組はテキスト見ながら聞く必要があるので、 (原付通勤の自分は) あまり iPod に移動しても意味ないんだけど…
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2005年07月06日(水) [n年日記]

#1 行き

原付。今日は涼しめ。

#2 歯医者

どうも以前に治療してもらったところの根っこあたりがダメまったもようで鈍痛が不定期に発生。つーことで明日 9:30 に予約。

#3 [labo] PC 環境整備

大澤くん、柴田くんに手伝ってもらい、 まで。夕食後に戻って などなど。

#4 接骨院

今日も往復。

#5 ばんめし

手伝ってくれた二人と飯村くんとで、久々にまる喜へ。死ぬほど食った。
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2005年07月07日(木) [n年日記]

#1 帰り・行き

原付で。なんだかんだで明るくなってから帰宅、 風呂入って数時間寝て出てくる。今日は暑いな。

#2 歯医者

左上の一番奥、結局虫歯になっていたらしい。 外見からはわからんが、奥の方に穴があったとのこと。 なので染みたりするのにも randomness が入ったのだろう、と。 麻酔して削って神経抜いた。次は月曜日。

#3 ケガ

昨日からの続きで設定が終わった PC を運搬中にやってしまった。 昨日学生さんに組んでもらった個体の I/O パネルのイーサネットのところ、 内側に入っておらず逆に飛びだしていた押さえ板 *1 が凶器。親指の付け根あたりをギーと 3〜4 cm ほど引っ掻いてしまった。 いや、危ないなあ、とは思っていたのだが。まあケガするときはそんなもんなんだけど。

刃ではないので深さは 2〜3 mm 程度だったが、 毛細血管からのっぽいジワーと滲み出してくる血が止まらないので 保健センター→吉澤病院と回って処置してもらう。 傷が浅いのでテープ止め。 破傷風の予防注射 *2 を受け、痛み止め・化膿止めを処方してもらう。全治一週間とのこと。やれやれ。

戻ってキーボードを打つと引っつれてやや痛い。うぬ。 件のでっぱり板は改善を依頼した。
*1: おそらくコネクタ穴の中に入っちゃったのを逆に折り曲げたのだろうと思われる。
*2: お医者さん曰く「もちろんまあ状況から考えて大丈夫だとは思うんだけどさ。 どうもね、こういう傷を見ちゃうと、外科医としてはお勧めせざるを得ないんでね」 とことなので、まあ気休めだろうけどやってもらった。

#4 バックス、パッケージソフトの販売を14日で終了〜日本FEPの創始者VJEシリーズ事実上の終焉

てんこうさんのとこ から。感慨深い。 私も昔は「指が VJE な人」だったのだが、 今はすっかり SKK な人に。 /.-jp にも記事 が。

#5 [labo] new PC の samba 接続

これ と同じ穴に嵌まっていた。テストしていなかったのがバレバレ。

#6 沈没

1.5h ほど。

#7 [URL] NIKKEI NET 特集

心磁計、液晶パネル、蛋白解析 (液クロ+mass)、卓上 SEM、有機 EL といった話題。すごくおもしろい…かと最初は思ったが、 全部みるとそんなでもないような気がしてきた。

#8 [URL] The algorithms package for LaTeX

ちょいメモ。確かに 見た目 は悪くない。

#9 メール

ほぼ雑用に類するものを 6 通。やはり手が痛いといまいち書く気にならんつーか。

#10 帰り

接骨院経由で直帰。一日に 3 回医療機関に行くのって、 多分生まれて初めてだろうなあ。
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2005年07月08日(金) [n年日記]

#1 もか

メモ。吉祥寺のコーヒー豆屋さんらしい。こんど買ってみよう。

#2 行き

原付。どうも気温は上がったり下がったり。今日はちょっと暖かいほうか。

#3 [labo] スパッタ実験

飯村くんに多久島くんの追試その2をやってもらう。 const power モードで。

データを見せてもらった。ホルダを降ろしていたせいか、 遷移領域は低流量側にある。…って、多久島くんの実験のときに V-Q 曲線での遷移領域と SiOx (x〜1) 組成が得られる Q がずれてたのはこのせい?

#4 [labo] PC 環境整備

ホワイトボード裏の配線。XPS 部屋に置いてあった j2 の各種 upgrade。

i1〜i3 を廃棄して余ったメモリ (PC-133 の 128M) を j1〜4 (こっちは PC-100 だった。ふーん) に使い回し。 枚数の都合で 1 台だけ PC-100 と PC-133 が混在することになってしまったが、 memtest86+ を試してみた限りでは特に問題なく動いているっぽい。

このへん とかか。

#5 [debian] uim-skk 要望その後

X の件対応 していただけた。 モードの件運用でカバーしてみては というお返事。ありがたや。

#6 [labo] コンプレッサー配管

こんどの体験化学教室に真空蒸着装置を使うということで、 激しく今さらだが昨年度末に買ったコンプレッサーを接続するのココロ。 取り出し口は ガスネジ規格 の 1/4、潤工社のカタログには載ってなかったので、 ニプロシステムに query の fax。まあ継手かな。

#7 病院〜接骨院

原付で梯子。

#8 [paper] 今日拾った論文 (APL 87(1))

Thermal stability of hafnium-silicate and plasma-nitrided hafnium silicate films studied by Fourier transform infrared spectroscopy:

high-k の代表である HfO2 系材料の ATR-FTIR 測定と HRTEM 観察。 Si が Si:Hf で 3:7〜6:4 くらい混ざっていて、 かつプラズマ窒化 (詳細はなし) をしたりしなかったり。 んで N2 アニール (@900〜1000℃, 60s) の影響は、ということ。 N が入ると加熱後の SiO2 の生成が抑えられる、ということらしい。

Laser action in ZnO nanoneedles selectively grown on silicon and plastic substrates:

カソードアークで 300 nm の ZnO を着け、carbon をちょい着け、 そんでイオンビームでミリングして tapered rods 構造を作った話。 355nm の excitation で、PL に random laser 発振チックなピーク群が登場、らしい。

Plasmon Bragg reflectors and nanocavities on flat metallic surfaces:

モデル計算。 メタルでサンドイッチされたギャップの SPP モードの速度は両側のプラズマ振動数で決まる。 これからその領域の有効屈折率を導き、 メタルの ωp に分布を作れば Bragg reflector として動作するんでは、 という proposal。

Fabrication of ZnO nanoparticles in SiO2 by ion implantation combined with thermal oxidation:

シリカガラスに 60keV の Zn+ を 10^17 cm^-2 doze、んで O2 中 400〜900℃ で 1h アニール。190〜1700nm の absorption と grazing incidence XRD、断面 TEM。 PL で 375nm にシャープなピークが見えている。

ZnO nanopencils: Efficient field emitters:

流行ってるなあ。作りかた:
The ZnO nanopencils were synthesized via a two-step pressure controlled vapor phase deposition. A n-type silicon wafer and zinc powders were inserted into a horizontal quartz tube. Different from conventional thermal evaporation, neither tedious catalysts nor additives are needed. A 1 mm gap was set between the sources and the substrate. During the experiments, the sources were heated at a rate of 20 ℃/min from room temperature carried in by argon with a flow rate of 54 sccm. Once the temperature was raised to 450 ° C, oxygen was introduced into the chamber with a flow rate of 3 sccm. The working pressure was kept at 15 Torr. After heating at 550 ℃ for 30 min, the substrate was slowly cooled down in furnace and the working pressure was decreased from 15 to 5 Torr. After the substrate was cooled to room temperature, the Si wafer was covered with a whitecolored semitransparent film.
4〜5 V/um の閾値電場で 100 mA/cm^2 レベルの電子放出が得られている。

#9 [CD] Mozart: The Violin Sonatas

最近のヘビーローテーション。このペア (Perlman & Barenboim) が K.376 と 377 をやった一枚のやつ *1 は D 論書いてた頃にさんざん聞いていたのだけど、 枚数が増えると長い時間流しっぱなしにしておけて大変具合がよろしい。
*1: ちと見つからなんだ。これもグラモフォンのやつのはずなんだけど。 …家に帰ってみたら POCG-1142 のやつだった。しかしググっても引っかからん。絶版?
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2005年07月09日() [n年日記]

#1 [URL] 検索サイトから来た君へ

via textfile.org。 村上春樹みたいな文体が鼻につく人もいるだろうが、 言っていることは自分が (インターネットに頼る学生さんたちを横目で眺めつつ) 普段から思っている (そして時々口出ししたりしている) ことに非常に近い。 是非一読されたい。

#2 帰り

原付。霧雨。

#3 新宿

高島屋タイムズスクエアの フレンチクリヨン で従姉妹のみいちゃんたちと昼ごはん。 行ったことほとんどなかったのだが、 紀伊国屋とかハンズとか結構便利やな > タイムズスクエア

#4 [book] 『人間の集団について−ベトナムから考える』司馬遼太郎 中公文庫

行き帰りの電車で読了。ISSP の最終日に古本屋で買ったやつ。 ベトナムに 3 ヶ月行っていた紀行文。街道を行くチックだが、 戦時 (アメリカ撤兵後) のベトナムだけに、 文化・文明と戦争関係の考察は重く、考えさせられるところが多い。 ベトナムの人達の透徹した死生観・他人を慈む気持ちが描写の基調にあって 風景を美しいものにしているが、 このころと今とでは、きっとまた違ってきているのだろうなあ。

#5 伝説の対数グラフ

これ は棒グラフにしているのが良くないんでしょう。 対数グラフに「左端」あるいは「原点」という概念はないのに、 あたかもそう見えるのがまずい。 ただ「どれか 1 つの値を 100 としたときの相対値」というのが まさに対数プロットの function (のひとつ) ですから、 これはこれでアリだと個人的には思います (対数プロット上での長さが比に対応するわけですんで)。

参考: 対数プロットのエラーバー

しかしやっぱり対数グラフの読み方は理系の基礎教養として高校のレベルで学んでおいてほしいなあ。 うーん、 『指数・対数のはなし』 はもう絶版なのか…
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2005年07月10日() [n年日記]

#1 [labo] 輪講レジュメ

メールで来ていたもの二通を見て返事。

#2 行き

原付。今日はまた暑くなった。

#3 今日の TODO

#4 [paper] 今日拾った論文 (APL 87(2), PRL 95(2))

あれ、また PRL にはカテゴリが戻った。

中身まではちゃんと見てないけど、 APL PRL 両方に Si 中の N の diffusion の計算の話が載ってたのにちょっと驚いた。

Bulk cohesive energy and surface tension from the size-dependent evaporation study of nanoparticles:

nanoparticle の昇華点 (粒子径が縮小しはじめた温度) のサイズ依存性から、 表面張力と cohesive エネルギーを求めるモデル。 もとになっているのは蒸気圧の表面張力・サイズ依存性を与える Kelvin の式。

Electron transport in ZnO thin films:

n 型 ZnO の易動度のキャリア密度依存性。主に実験結果の理論的考察。 最近の epi 膜の値が bulk より大きくなり、従来のモデルで説明できなくなったので〜 というのが motivation らしい。 ところで epi film のμの方が大きいのは、 特に議論はないみたいだけど…結晶性の問題ということでいいのかね? 10^18〜19 あたりに表われるμの極小については、 いろいろ議論されているが決着はない模様。

Hydrogen as origin of compressive intrinsic stress in hydrogenated amorphous silicon: The contribution of clustered forms:

H が a-Si:H の stress に与える影響。 H はインプラで入れてるのだが、これを (同程度の atomic displacement を与える) Si インプラ (これは SRIM で計算) 時のデータと比較して H の影響を見ましょう、 ということらしい。確かに H による応力の増加は大きいけど。 Si-H bond の wedge-roking mode の IR 吸収は H インプラで増加するので このボンドは増えてるんでしょう、また isolated/clustered な monohydride の吸収係数の変化から、ボンド構造が変化してるんでしょう、 というような議論をしている。

Ultrafast carrier dynamics in ZnO nanorods:

ZnO ナノロッドの超高速 pump-probe 分光で hot carrier の緩和過程を見た話。 キャリアが密度が小さい (〜10^18 cm^-3) のときは 200fs、 密度を上げると 1.5〜2ps くらいの時定数とのこと。

Kinetic Evolution and Equilibrium Morphology of Strained Islands:

SiGe on Si(001) の SK 成長で、island の shrinking/growing と形状の遷移に相関があるそうで、その相関を取った話。island の {105} facet が原子の island からの脱離に重要な役割を果たしているという議論。

A Horizontal Brazil-Nut Effect and Its Reverse:

密度・大きさなどが違う粒子を皿に入れて、"swirling" させて分離させる、 という話。少ない種類の粒は中央や辺縁に寄るらしい。 砂金掬いのひとがやっていた故事によるとか。 しかし
The term “swirling” is used for describing a horizontal circular vibration, i.e., a circular movement of the entire platform due to the superposition of two sinusoidal vibrations in perpendicular directions. During one oscillation period every point on the table moves on a circle in the laboratory frame, with an amplitude A of the orbital motion and driving frequency f of the shaker. It is important to note that this circular motion has no center of rotation.
って、いまいちどんな動作なんだかワカラン…
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以上、10 日分です。
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