JM 文書の管理方法 に述べたように、 JM では翻訳作業対象の man ページを cvs リポジトリとテキストデータベースによって管理しています。
こちらへの登録を省力化・自動化するために、 ML に翻訳を post する際にはこのページに記述されたような フォーマットにすることが推奨されます。
投稿を省力化するために、 bash の使える環境の方は JMpost スクリプト を使っていただくといいでしょう。
送信先アドレスは
JMpost@linux.or.jp
としてください。 これは実際には JM@linux.or.jp へのエイリアスで、 JM ML のメンバに通常のポストと全く同じように届きます。 送信先アドレスを変えるのは、自動処理のためです。
メールヘッダの Subject 行は
Subject: [POST:XX] (package 名) (page ファイル名)
のようにしてください。 XX のところには、後述する stat を書いてください。 (例: [POST:TR] LDP man-pages strcmp.3)。
メールの本文の先頭に、ページの情報を記述したヘッダを置いてください。 <STATUS>, </STATUS> に挟まれた部分がヘッダ情報になります。 ヘッダ情報は 1 行 1 レコードからなり、 区切りは ": " (コロンとスペース) です。 必要なレコードは以下の 6 つです。
例えば翻訳作業の予約の場合は、以下のようになります。
<STATUS> stat: TR ppkg: GNU sharutils page: shar.1 date: 1999/10/04 mail: nakano@apm.seikei.ac.jp name: NAKANO Takeo </STATUS>
ヘッダの後、 man ページの本文を置いてください。 ヘッダ以降に最初に現れた「空行以外の行」から、 メールの末尾までが man ページとして登録されます。 従って signature 等は置かないようにしてください。
man ページ自体の書式や、記述に関する注意などは 翻訳の指針 を参考にしてください。
以上のフォーマットのメール送信を簡単に行うため、 bash のシェルスクリプト JMpost を用意しました。 以下に使い方を説明します。
JMpost [-S stat] [-P pkg] [-F page] [-D date] [-M mail] [-R name] [filename] [-post]
予約・作業ページの登録ともに用います。 作業したファイルを CVS リポジトリに登録する場合 (-S オプションの DO, DP, RO, RR に対応) は、 そのファイルをコマンドラインに指定します。
オプションは全て省略可能ですが、 必要に応じて質問のプロンプトが出されます。 プロンプトは標準エラー出力に出され、 標準入力から回答を受付けます。
コマンドラインの最後に -post オプションをつけると、 結果は /usr/lib/sendmail を用いて JM-ML にポストされます。 -post オプションをつけない場合は、 ML に流される内容が標準出力に書き出されます。
スクリプトの先頭部分にある name
および
mail
変数を適宜設定しておくと、
-M オプションや -P オプションの指定を省略できます。
LDP man-pages パッケージにある printf.3 に関する例を示します。 -M オプションと -R オプションは省略します。
% JMpost -S TR -P "LDP man-pages" -F printf.3 -post
翻訳されたファイルは printf.3.draft に記述されているものとします。
% JMpost -S DP -P "LDP man-pages" -F printf.3 printf.3.draft -post
これは引き続き自分で校正を行う場合です。 校正を他の人に任せる場合は -S DO とします。
翻訳されたファイルは同じく printf.3.draft に記述されているものとします。 なお、このとき原文のコメント (.\"O..) を 自分で削除する必要はありません。 登録システムが自動的に strip します。
% JMpost -S RO -P "LDP man-pages" -F printf.3 printf.3.draft -post
"-S RR" で投稿すると、次に printf.3 のオリジナルが update されたとき、投稿者に翻訳予約が自動的に割り当てられます。