CLOSE

Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2001-12-13
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名前

close - ファイルディスクリプタをクローズする  

書式

#include <unistd.h>

int close(int fd);
 

説明

close() は、ファイルディスクリプタをクローズする。 そのディスクリプタは、どのファイルも参照していない状態になり、 再利用が可能になる。 そのファイルディスクリプタに関連づけられたファイルに かけられたレコード・ロック (fcntl(2) 参照) のうち、そのプロセスが保有しているものは、 (そのファイルディスクリプタがロック取得に利用されたか どうかによらず) すべて削除される。

fd がそのファイルディスクリプタの最後のコピーだった場合には、 そのディスクリプタに関連したリソースは解放される。 そのディスクリプタが、 unlink を使用して削除 (remove) されたファイルに対する最後の参照だった場合には、 そのファイルは削除 (delete) される。  

返り値

close() は成功した場合は 0 を返す。 エラーが発生した場合は -1 を返して、 errno を適切に設定する。  

エラー

EBADF
fd が有効なオープンされたディスクリプタでない。
EINTR
close() コールがシグナルにより中断 (interrupt) された。
EIO
I/O エラーが発生した。
 

準拠

SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001.  

注意

close() の返り値のチェックはよく省略されるが、 これは深刻なプログラミングエラーである。 前の write(2) 処理に関するエラーが最後の close() のときになって初めて通知される場合がありうる。 ファイルクローズの際に返り値をチェックしないと、 気付かないうちにデータを失ってしまうかもしれない。 これは特に NFS やディスク・クォータを使用した場合に見られる。

クローズに成功しても、データがディスクに保存されたかどうかは 保証されない (カーネルが書きこみを遅延させることがあるためである)。 ストリームがクローズされるときにバッファをフラッシュするかどうかは、 ファイルシステムによって異なる。 データが物理的に保存されることを保証する必要がある場合には、 fsync(2) を使用すること (fsync(3) を行った時点で、データの保存はディスクのハードウェアに依存する 問題となる)。

同じプロセス内の他のスレッドのシステムコールが使用している可能性がある間に、 ファイルディスクリプタをクローズするのは、おそらく賢明ではないだろう。 ファイルディスクリプタは再利用されるかもしれないので、 あいまいな競合条件となることがあり、意図しない副作用の原因となりうる。  

関連項目

fcntl(2), fsync(2), open(2), shutdown(2), unlink(2), fclose(3)


 

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Time: 04:31:35 GMT, November 19, 2007