FACCESSAT
Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2007-02-28
Index
JM Home Page
roff page
名前
faccessat - ディレクトリファイルディスクリプタから相対的な位置にある
ファイルのアクセス権をチェックする
書式
#define _ATFILE_SOURCE
#include <fcntl.h>
#include <unistd.h>
int faccessat(int dirfd, const char *pathname, int mode, int flags);
説明
faccessat()
システムコールは、この man ページで説明している違いがある以外は、
access(2)
と全く同じように動作する。
pathname
で指定されるパス名が相対パスである場合、
ファイルディスクリプタ
dirfd
で参照されるディレクトリからの相対パス名として解釈される
(access(2)
では、相対パスは呼び出し元プロセスのカレントワーキングディレクトリからの
相対パスとなる)。
pathname
が相対パスであり、かつ
dirfd
が特別な値
AT_FDCWD
である場合、
pathname
は
(access(2)
と同じように) 呼び出し元プロセスの
カレントワーキングディレクトリからの相対パス名として解釈される。
pathname
が絶対パスである場合、
dirfd
は無視される。
flags
は以下の値を 0 個以上 OR して作られる。
- AT_EACCESS
-
実効 (effective) ユーザ ID と実効グループ ID を使って、
アクセス権のチェックを行う。
デフォルトでは、
faccessat()
は
(access(2)
と同様に) 実 ID を使う。
- AT_SYMLINK_NOFOLLOW
-
pathname
がシンボリックリンクの場合は、それを辿るのではなく、
リンク自身についての情報を返す。
返り値
成功した場合 (全ての要求された許可が得られたら)、
faccessat()
は 0 を返す。
エラーの場合、-1 が返され、
errno
にはエラーを示す値が設定される。
エラー
access(2)
と同じエラーが
faccessat()
でも起こる。
faccessat()
では、その他に以下のエラーが起こる:
- EBADF
-
dirfd
が有効なファイルディスクリプタでない。
- EINVAL
-
flags
に不正なフラグ値が指定された。
- ENOTDIR
-
pathname
が相対パスで、かつ
dirfd
がディレクトリ以外のファイルを参照するファイルディスクリプタである。
バージョン
faccessat()
は Linux カーネル 2.6.16 で追加された。
準拠
このシステムコールは標準的ではないが、
POSIX.1 の将来のリビジョンに含めることが提案されている。
注意
faccessat()
が必要な理由については、
openat(2)
を参照すること。
glibc についての注意
AT_EACCESS
と
AT_SYMLINK_NOFOLLOW
フラグは、
faccessat()
の glibc ラッパー関数で実際に実装されている。
これらのフラグのいずれかが指定された場合、
ラッパー関数はアクセス権を決定するために
fstatat(2)
を使う。
関連項目
access(2),
openat(2),
eauidaccess(3),
credentials(7),
path_resolution(7)
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- バージョン
-
- 準拠
-
- 注意
-
- glibc についての注意
-
- 関連項目
-
This document was created by
man2html,
using the manual pages.
Time: 04:31:39 GMT, November 19, 2007