MKNOD
Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2007-07-26
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名前
mknod - 特殊ファイルや通常のファイルを作成する
書式
#include <sys/types.h>
#include <sys/stat.h>
#include <fcntl.h>
#include <unistd.h>
int mknod(const char *pathname, mode_t mode, dev_t dev);
glibc 向けの機能検査マクロの要件
(feature_test_macros(7)
参照):
mknod():
_BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500
説明
システムコール
mknod()
は
pathname
という名前のファイルシステム・ノード
(ファイル、デバイススペシャルファイル、名前付きパイプ) を、
属性
mode
と
dev
の指定にしたがって作成する。
mode
引き数には、作成するノードの許可属性 (permission) とタイプを指定する。
mode
の指定は以下にあげるファイルタイプのうちの 1 つと、
許可属性の組合せ (ビットごとの OR を使用) で行う。
許可属性は通常通り、プロセスの
umask
によって修正され、作成されたノードの許可属性は
(mode & ~umask)
となる。
ファイルタイプには
S_IFREG,
S_IFCHR,
S_IFBLK,
S_IFIFO,
S_IFSOCK
のいずれかを指定しなければならない。
それぞれ順に、通常のファイル (空のファイルとして作成される)・
キャラクタスペシャルファイル・ブロックスペシャルファイル・
FIFO (名前付きパイプ)・Unix ドメインソケットである
(ファイルタイプ 0 は
S_IFREG
と同じである)。
ファイルタイプが
S_IFCHR または S_IFBLK
のとき、
dev
には作成するデバイススペシャルファイルのメジャー番号と
マイナー番号を指定する。それ以外の場合は
dev
は無視される。
pathname
が既に存在する場合、またはシンボリックリンクの場合、
この呼び出しは
EEXIST
エラーで失敗する。
新しく作成されたノードの所有者はプロセスの実効ユーザ ID にセットされる。
新たに作られたノードを保持する
親ディレクトリの set-group-ID ビットがセットされていたり、
ファイルシステムが BSD のグループセマンティクスにしたがって
マウントされている場合には、新しいノードのグループ所有権は親ディレクトリの
グループ所有権を継承する (親ディレクトリと同じになる)。
また、そうでなかった場合の所有グループはプロセスの実効グループ ID となる。
返り値
mknod()
は成功した場合 0 を、失敗した場合 -1 を返す
(失敗した場合
errno
がエラーの内容にしたがってセットされる)。
エラー
- EACCES
-
プロセスが親ディレクトリへの書き込み許可を持たない。
もしくはパス名
pathname
中のディレクトリ部分のどれかに検索許可属性が無い
(path_resolution(7)
も参照すること)。
- EEXIST
-
pathname
が既に存在する。
- EFAULT
-
pathname
がそのプロセスのアクセス可能なアドレス空間の外を指している。
- EINVAL
-
mode
が通常のファイル・デバイススペシャルファイル・FIFO・ソケット以外を
作成するようにセットされている。
- ELOOP
-
パス名
pathname
を解決するときに、含まれているシンボリックリンクが多すぎた。
- ENAMETOOLONG
-
pathname
が長過ぎる。
- ENOENT
-
pathname
中で指定されているディレクトリが存在しないか、
またはリンク先の無いシンボリックリンクである。
- ENOMEM
-
十分なカーネルメモリが無い。
- ENOSPC
-
pathname
のあるデバイスに新たにノードを作成する空きが無い。
- ENOTDIR
-
pathname
中のディレクトリ要素が、実際にはディレクトリでない。
- EPERM
-
mode
は通常のファイル・FIFO (名前付きパイプ)・Unix ドメインソケット以外を
作成するようにセットされているが、実行者が特権
(Linux では
CAP_MKNOD
ケーパビリティ (capability)) を持っていない。
または
pathname
を保持するファイルシステムが、指定されたノード形式をサポートしていない。
- EROFS
-
pathname
が読み出し専用ファイルシステム上のファイルを指している。
準拠
SVr4, 4.4BSD, POSIX.1-2001 (下記も参照).
注意
POSIX.1-2001 では次のように書いている:
「mknod()
の唯一の移植性のある使用法は、FIFO スペシャルファイルを作成することである。
mode
が S_IFIFO ではない場合、または
dev
が 0 ではない場合、
mknod()
の挙動は規定されていない。」
Linux では、ディレクトリを作成するために
この呼び出しを使用することはできない。
ディレクトリは
mkdir(2)
で、FIFO は
mkfifo(3)
で作成すべきである。
NFS を実現しているプロトコルには多くの不備が存在し、
それらのいくつかは
mknod()
に影響を与える。
関連項目
fcntl(2),
mkdir(2),
mknodat(2),
mount(2),
socket(2),
stat(2),
umask(2),
unlink(2),
mkfifo(3),
path_resolution(7)
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- 準拠
-
- 注意
-
- 関連項目
-
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Time: 04:31:52 GMT, November 19, 2007