SETFSGID
Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2004-05-27
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名前
setfsgid - ファイル・システムのチェックに用いられるグループ ID を設定する
書式
#include <unistd.h>
/* glibc では <sys/fsuid.h> */
int setfsgid(uid_t fsgid);
説明
システムコール
setfsgid()
は Linux カーネルがファイル・システムに対する
全てのアクセスのチェックに使用するグループ IDを設定する。通常は
fsgid
の値は実効 (effective) グループID と同じになる。実際、
実効グループ ID が変更される度に
fsgid
もまた新しい実効グループID の値に変更される。
通常、
setfsuid()
や
setfsgid()
が明示的に呼び出されるのは、Linux NFS サーバー のように、
ファイル・アクセスに用いるユーザID / グループID を変更しなければならないが、
対応する実(real)/実効(effective) ユーザID / グループID は変更したくないような
プログラムに限られる。
NFS サーバーのようなプログラムで、通常のユーザID を変更すると、
プロセスを望まないシグナルにさらす可能性があり、
セキュリティ・ホールになる。(下記参照)
setfsgid()
は、スーパー・ユーザによって呼び出された場合か、
fsgid
が実グループID、実効グループID、
保存セットグループID (saved set-group-ID)、現在の
fsgid
の値のいずれかに一致する場合にのみ成功する。
返り値
成功した場合、
fsgid
の以前の値を返す。エラーの場合は
fsgid
の現在の値を返す。
準拠
setfsgid()
は Linux 特有であり、移植を想定したプログラムで使用してはいけない。
1.1.44 以降の Linux カーネルと 4.7.6 以降の libc に存在する。
注意
glibc が引き数がグループID として不正だと判断した場合は、
システム・コールを行わず errno に
EINVAL
を設定して -1 が返される。
このシステムコールが導入された当時、プロセスは
同じ実効ユーザIDのプロセスへシグナルを送ることができた。
今日では、シグナル送信権限の扱いはかなり違うものになっている。
バグ
いかなる種類のエラー・メッセージも返さない。
失敗した場合は (呼び出し元には
CAP_SETGID
ケーパビリティがなかったのだから) 最低でも
EPERM
くらいは返すべきである。
関連項目
kill(2),
setfsuid(2),
capabilities(7),
credentials(7)
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- 準拠
-
- 注意
-
- バグ
-
- 関連項目
-
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Time: 04:32:02 GMT, November 19, 2007