SWAPON
Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2007-06-22
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名前
swapon, swapoff - ファイル/デバイスへのスワップを開始/停止する
書式
#include <unistd.h>
#include <asm/page.h> /* PAGE_SIZE を見つけるため */
#include <sys/swap.h>
int swapon(const char *path, int swapflags);
int swapoff(const char *path);
説明
swapon()
は
path
で指定されたファイルやブロック・デバイスにスワップ領域を設定する。
swapoff()
は
path
で指定されたファイルやブロック・デバイスへのスワップを停止する。
swapon()
は
swapflags
引き数を取る。
swapflags
に
SWAP_FLAG_PREFER
ビットが設定された場合は、新しいスワップ領域はデフォルトよりも高い
優先度を持つ。
優先度は
swapflags
に以下のようにコード化されている。
(prio << SWAP_FLAG_PRIO_SHIFT) & SWAP_FLAG_PRIO_MASK
これらの関数は特権プロセス
(CAP_SYS_ADMIN
ケーパビリティ (capability) を持つプロセス) のみが使用できる。
優先度
それぞれのスワップ領域は高 (high) と低 (low) のどちらかの優先度を持つ。
デフォルトの優先度は低である。
低い優先度の領域において、新しい領域は古い領域よりさらに低い
優先度を持つ。
swapflags
が設定されたものは全て高い優先度となり、デフォルトよりも高い優先度を持つ。
使用者はそれらに負でない値が指定できる。
大きな数字は高い優先度を意味する。
高い優先度の領域から順にスワップ・ページとして使用される。
より低い優先度の領域を使用する前により高い優先度の
領域を使い切る。もし二つ以上の領域が同じ優先度を持ち、
使える中で一番高い優先度であれば、それらのページは間で
ラウンド・ロビン方式で配分される。
Linux 1.3.6 において、カーネルは通常はこれらの規則に従っている。
しかし例外も存在している。
返り値
成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は -1 が返され、
errno
が適切に設定される。
エラー
- EBUSY
-
(swapon()
において) 指定された
path
が既にスワップ領域として使用されている。
- EINVAL
-
ファイル
path
は存在するが、通常のファイルもブロック・デバイスも参照していない。
または
swapon()
において、指定された path のファイルが有効なスワップの署名 (signature) を
含んでいないか、tmpfs のようなインメモリ (in-memory) のファイルシステム
上にある。
または
swapoff()
において、
path
が現在のところスワップ領域でない。
- ENFILE
-
オープンされたファイルの総数がシステムの制限に達した。
- ENOENT
-
ファイル
path
が存在しない。
- ENOMEM
-
スワップを開始するのに十分なメモリーがシステムにない。
- EPERM
-
使用者が
CAP_SYS_ADMIN
ケーパビリティを持っていない。
もしくは、最大数のスワップファイルがすでに使用されている
(下記の「注意」の節を参照)。
準拠
これらの関数は Linux 特有であり、移植を意図したプログラムでは
使用してはいけない。
二番目の
swapflags
引き数は Linux 1.3.2 から導入された。
注意
パーティションやパスは
mkswap(8)
によって準備されていなければならない。
使用できるスワップファイルの数には上限があり、その上限は
カーネル定数 MAX_SWAPFILES で定義される。
MAX_SWAPFILES の値は、カーネル 2.6.10 より前では 8、
カーネル 2.6.10 以降では 32 である。
カーネル 2.6.18 以降では、カーネルが
CONFIG_MIGRATION
オプションを有効にして作成された場合、
この上限が 2 少ない値 (つまり 30) となる
(このカーネルでは、
mbind(2)
と
migrate_pages(2)
のページ・マイグレーション機能用にスワップ・テーブルのエントリーが
二つ予約される)。
関連項目
mkswap(8),
swapoff(8),
swapon(8)
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 優先度
-
- 返り値
-
- エラー
-
- 準拠
-
- 注意
-
- 関連項目
-
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Time: 04:32:06 GMT, November 19, 2007