OFFSETOF

Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2006-05-23
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名前

offsetof - 構造体のメンバーのオフセットを返す  

書式

#include <stddef.h>

size_t offsetof(type, member);  

説明

offsetof() マクロは、フィールド member の 構造体 type の先頭からのオフセットを返す。

このマクロが有用なのは、 構造体を構成するフィールドのサイズは実装によって変化するし、 コンパイラによりフィールド間に挿入するパディングのバイト数も 違う可能性があるからである。 その結果、あるエレメントのオフセットは必ずしもそれより前の エレメントのサイズの合計とはならない。

member がバイト境界に位置していない場合 (すなわち、ビットフィールドの場合) には、 コンパイラでエラーが発生する。  

返り値

offsetof() は、指定されたエレメントの指定された型の中での オフセットを、バイト単位で返す。  

準拠

C89, C99, POSIX.1-2001.  

Linux/x86 システムで、 gcc(1) のデフォルトオプションで コンパイルされた場合、下記のプログラムは以下のような出力を返す。


    $ ./a.out
    offsets: i=0; c=4; d=8 a=16
    sizeof(struct s)=16

#include <stddef.h>
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

int
main(void)
{
    struct s {
        int i;
        char c;
        double d;
        char a[];
    };

    /* 出力はコンパイラ依存である */

    printf("offsets: i=%ld; c=%ld; d=%ld a=%ld\n",
            (long) offsetof(struct s, i),
            (long) offsetof(struct s, c),
            (long) offsetof(struct s, d),
            (long) offsetof(struct s, a));
    printf("sizeof(struct s)=%ld\n", (long) sizeof(struct s));

    exit(EXIT_SUCCESS);
}


 

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Time: 04:31:54 GMT, November 19, 2007