RPMATCH
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2007-07-26
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名前
rpmatch - 質問への応答が肯定か否定かを判定する
書式
#include <stdlib.h>
int rpmatch(const char *response);
glibc 向けの機能検査マクロの要件
(feature_test_macros(7)
参照):
rpmatch():
_SVID_SOURCE
説明
rpmatch()
は yes/no の質問に対するユーザからの応答を処理する。
国際化 (I18N) に対応している。
response
にはユーザからの応答を格納した NULL 終端文字列が入っている必要がある。
たいていは、
fgets(3)
や
getline(3)
で取り込んだものであろう。
プログラムが
setlocale(3)
を呼び出して環境変数の変更を有効にした場合、
環境変数 LANG, LC_MESSAGES, LC_ALL が
ユーザの言語設定として考慮される。
ロケールに関わらず、^[Yy] にマッチする応答は常に肯定だと解釈され、
^[Nn] にマッチする応答は常に否定だと解釈される。
返り値
response
を検査した後、
rpmatch()
は否定的な応答 ("no") と認識した場合は 0 を返し、
肯定的な応答 ("yes") と認識した場合は 1 を返す。
response
の値を解釈できなかった場合は -1 を返す。
エラー
返り値 -1 が返った場合、入力が不正であったか、他の何らかのエラーが
あったことを意味する。返り値が 0 以外かどうかを確認するだけでは
十分ではない。
rpmatch()
は、
regcomp(3)
や
regexec(3)
が失敗する理由のどれかで失敗することがある。
エラーの原因を
errno
や他の何かで知ることはできないが、
errno
は正規表現エンジンの失敗の原因を示している
(但し、このケースと
response
の値を認識できずに失敗した場合を区別することはできない)。
準拠
rpmatch()
はどの標準でも必須となっていないが、
Linux 以外にも利用できるシステムもいくつかは存在する。
バグ
rpmatch()
の実装は
response
の最初の 1 文字だけを見ているようである。その結果、
"nyes" は 0 を返し、
"ynever; not in a million years" は 1 を返すことになる。
入力文字列をもっと厳密に解釈した方がよいだろう。
例えば、
(regex(7)
で説明されている拡張正規表現を使って)
^([yY]|yes|YES)$ や ^([nN]|no|NO)$
で解釈するなど。
例
以下のプログラムは、コマンドライン引き数で
指定された文字列を
rpmatch()
に渡した場合の結果を表示する。
#define _SVID_SOURCE
#include <locale.h>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>
#include <stdio.h>
int
main(int argc, char *argv[])
{
if (argc != 2 || strcmp(argv[1], "--help") == 0) {
fprintf(stderr, "%s response\n", argv[0]);
exit(EXIT_FAILURE);
}
setlocale(LC_ALL, "");
printf("rpmatch() returns: %d\n", rpmatch(argv[1]));
exit(EXIT_SUCCESS);
}
関連項目
regcomp(3),
fgets(3),
getline(3),
nl_langinfo(3),
setlocale(3)
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- 準拠
-
- バグ
-
- 例
-
- 関連項目
-
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Time: 04:31:59 GMT, November 19, 2007