WCRTOMB
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 1999-07-25
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名前
wcrtomb - ワイド文字 1 つをマルチバイト列に変換する
書式
#include <wchar.h>
size_t wcrtomb(char *s, wchar_t wc, mbstate_t *ps);
説明
この関数が主に使われるのは、s が NULL でなく、wc が L'\0'
でない場合である。
この場合には、
wcrtomb()
関数はワイド文字 wc をマルチバイト表
現に変換し、s が指す char 型の配列にこれを格納する。この関数は
シフト状態 *ps を更新し、出力されたマルチバイト表現の長さ、すな
わち s に書き込まれたバイト数を返す。
別のケースとしては、s は NULL でないが wc が L'\0' のことが
ある。この場合の
wcrtomb()
関数は、*ps を初期状態に戻すのに必
要なシフトシーケンスを s が指す char 型配列に格納し、その後に '\0'
を格納する。この関数はシフト状態 *ps を更新し(つまり初期状態に戻
し)、シフトシーケンスの長さに 1 を加えた値を返す。この値は s に
書き込まれたバイト数である。
三番目のケースは、s が NULL の時である。この場合には wc は
無視され、関数の実際の効果としては wcrtomb(buf,L'\0',ps) と同じ
値が返される。ここで、buf は内部的な匿名のバッファである。
以上のいずれの場合も、ps が NULL ポインタならばシフト状態は用い
られず、
wcrtomb()
関数だけが知っている静的な匿名の状態が使われる。
返り値
wcrtomb()
関数は、s が指すバイト列に書き込まれたバイト数、あ
るいは書き込まれたであろうバイト数を返す。wc を(現在のロケールに
従って)マルチバイト列で表現できなければ、
(size_t)(-1)
が返され、 errno に EILSEQ が設定される。
準拠
C99.
注意
wcrtomb()
の動作は、現在のロケールの
LC_CTYPE
カテゴリに依存する。
ps に NULL を渡した際の動作はマルチスレッドセーフでない。
関連項目
wcsrtombs(3)
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- 準拠
-
- 注意
-
- 関連項目
-
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Time: 04:32:11 GMT, November 19, 2007