lspci
Section: Linux PCI Utilities (8)
Updated: 04 January 2003
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名前
lspci - 全ての PCI デバイスを表示する
書式
lspci
[options]
説明
lspci
はシステムの全ての PCI バスと、そこにつながっている全てのデバイスに関する
情報を表示するユーティリティである。
もし、PCI デバイスのドライバ、または
lspci
自身についてのバグを報告するなら、
"lspci -vvx" の出力を含めるようにして欲しい。
オプション
- -v
-
lspci
の出力を詳細にして、全てのデバイスに関して詳しい情報を表示する。
- -vv
-
lspci
の出力をより詳細にし、さらに多くの情報
(PCI デバイスが渡す情報の本当に全て) を表示する。
これらのデータの正確な意味は、このマニュアルページでは説明しない。
詳しく知りたければ
/usr/include/pci.h
または、PCIの規格を参照せよ。
- -n
-
PCI ID データベースを調べる代わりに、
PCI ベンダとデバイスコードを数字で表示する。
- -x
-
(標準のヘッダである) PCI 設定空間 (PCI configuration space) の
先頭 64 バイトの 16 進ダンプを表示する。
ドライバまたは
lspci
自身のデバッグに有用である。
- -xxx
-
PCI 設定空間の全ての 16 進ダンプを表示する。
これは root のみが利用できる。
何故ならば、幾つかの PCI デバイスは
設定空間の未定義部分を読み込もうとすると
クラッシュ
するからである
(この動作は多分 PCI 標準には違反しないが、少なくとも恐ろしく間抜けではある)。
- -b
-
バスから見た表示をする。
カーネルから見える IRQ とアドレスの代わりに、
カードと PCI バスから見える IRQ とアドレスを全て表示する。
- -t
-
全てのバス・ブリッジ・デバイスと、それらの間の接続を含む図を木構造で表示する。
- -s [[<bus>]:][<slot>][.[<func>]]
-
指定されたバス (bus)・スロット (slot)・機能 (func) のデバイスのみを表示する。
デバイスの指定の各要素は省略可能で、また "*" は「任意の値」を意味する。
全ての数値は 16 進数で入力する。
例えば、"0:" はバス 0 の全てのデバイスを、
"0" は全てのバスのデバイス 0 で全ての機能を意味し、
"0.3" は全てのバスのデバイス 0 で 3 番目の機能を選択し、
".4" は各デバイスの 4 番目の機能を表示する。
- -d [<vendor>]:[<device>]
-
指定されたベンダ ID とデバイス ID を持つデバイスのみを表示する。
両 ID とも 16 進で与えられる。省略も可能である。
また、「任意の値」を意味する "*" を指定することも可能である。
- -i <file>
-
<file>
を /usr/share/pci.ids の代わりの PCI ID データベースとして用いる。
- -p <dir>
-
<dir>
を /proc/bus/pci の代わりに、PCI バスの情報を持つディレクトリとして用いる。
- -m
-
スクリプトで簡単にパースできるように、
機械可読形式で PCI デバイスのデータをダンプする
(通常のフォーマットと、詳細なフォーマットとの両方がサポートされている)。
- -M
-
バスマッピングモード (bus mapping mode) で起動する。
これは設定に失敗したブリッジの後にあるものを含めて、
全てのデバイスを見つけるために広範囲にスキャンする。
これはデバッグのみを意図している事に注意すること。
これはマシンをクラッシュさせるかもしれない
(バグのあるデバイスの場合のみではあるが、不幸にもそれは存在する) ので、
root のみが使える。
ハードウェアに直接は触らないような PCI のアクセス方法において、
-M を使う事は意味がない。
何故ならば、(lspci のモジュール関連バグを除けば) 実行結果は
通常の表示モードと同じだからである。
- --version
-
lspci
のバージョンを表示する。このオプションは、単独で使用すべきである。
PCILIB のオプション
PCI utilities は PCI カードとやりとりするために
PCILIB (PCI 設定空間にアクセスするための機能を提供する、
プラットフォームに依存せず移植性の高いライブラリ) を用いている。
以下のオプションはライブラリのパラメータ、
特にどのアクセス方法が使われるか、を制御する。
デフォルトでは PCILIB はアクセス方法で可能なもののうち最初のものを用い、
何らデバッグ情報を表示しない。
各々のスイッチには、そのスイッチに対応している
ハードウェア/ソフトウェアの設定リストが付随する。
- -P <dir>
-
/proc/bus/pci の代わりに、
<dir>
を使った Linux /proc/bus/pci スタイルの設定でアクセスを行わせる。
(Linux 2.1 またはそれ以降でのみ有効)
- -H1
-
インテル設定メカニズム 1 (Intel configuration mechanism 1) を使って、
ハードウェアに直接アクセスする。(i386 及びその互換でのみ有効)
- -H2
-
インテル設定メカニズム 2 (Intel configuration mechanism 2) を使って、
ハードウェアに直接アクセスする。
警告: この方法では各バスの最初の 16 デバイスしか扱えず、
多くの場合殆んど信頼できない。(i386 及びその互換でのみ有効)
- -S
-
PCI アクセスシステムコールを使う。(Alpha/Linux と UltraSparc でのみ有効)
- -F <file>
-
lspci -x の実行結果を格納しているファイルから、全ての情報を取り出す。
ユーザーから提供されたバグ報告の解析に役立つ。
なぜならば、さらなるダンプをユーザーに要求する事なく、
ハードウェアの設定をあなたの好きなやり方で表示する事ができる。
(全てのシステムで有効)
- -G
-
ライブラリのデバッグレベルを上げる。(全てのシステムで有効)
ファイル
- /usr/share/pci.ids
-
既知の PCI ID (ベンダ・デバイス・クラス・サブクラス) のリスト。
- /proc/bus/pci
-
2.1.82 以降の Linux カーネルで提供される
PCI バス設定空間へのインタフェース。
バスごとのディレクトリには、カードごとの設定空間を表すファイルがあり、
さらに
devices
ファイルは全ての PCI デバイスのリストを表す。
関連項目
setpci(8),
update-pciids(8)
著者
Linux PCI Utilities は Martin Mares <mj@ucw.cz> に
よって保守されている。
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- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- オプション
-
- PCILIB のオプション
-
- ファイル
-
- 関連項目
-
- 著者
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Time: 04:32:44 GMT, November 19, 2007