SHUTDOWN
Section: Linux Programmer's Manual (8)
Updated: 2 March 2000
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名前
shutdown - システムを閉じて終了させる
書式
shutdown [ -h | -r ] [ -fqs ] [ now | hh:ss | +mins ] [ message ]
reboot [ -h | -r ] [ -fqs ] [ now | hh:ss | +mins ] [ message ]
fastboot [ -h | -r ] [ -fqs ] [ now | hh:ss | +mins ] [ message ]
halt [ -h | -r ] [ -fqs ] [ now | hh:ss | +mins ] [ message ]
fasthalt [ -h | -r ] [ -fqs ] [ now | hh:ss | +mins ] [ message ]
説明
shutdown
はシステムの電源停止やリブートの準備をする。いつ停止するかを、時刻また
は現在からの待ち時間で指定できる。すべてのユーザーに、シャットダウンの
警告メッセージが送られる。コマンドラインでメッセージが指定されなかった
場合には、
shutdown
は送信するメッセージを尋ねてくる。ただし
-q
オプションをセットした場合には尋ねない。
halt
は
shutdown -h -q now
と同じ。
fasthalt
は
shutdown -h -q -f now
と同じ。
reboot
は
shutdown -r -q now
と同じ。
fastboot
は
shutdown -r -q -f now
と同じ。
何も指定されなかった場合、デフォルトの待ち時間は 2 分になる。
シャットダウンの 5 分前に (あるいはシャットダウンが 5 分以内に行われる
場合には直ちに)、
/etc/nologin
ファイルが作成され、「システムがダウンするのでログインはできない」旨の
メッセージが書き込まれる。
login(1)
プログラムはこれ以降、スーパーユーザー以外のログインを許可しない。また
このとき、すべてのユーザーにメッセージが送信される。
シャットダウンの時間になると、
shutdown
はすべてのユーザーに通知を出し、
以降
getty(8)
プロセスを再生成 (spawn) しないように
init(8)
に伝える。
その後
/var/log/wtmp
ファイルにシャットダウンの時間を書き込み、
他のすべてのプロセスを kill し、
sync(2)
を実行してすべてのディスクをアンマウントし、再び
sync(2)
を実行、少し待ってシステムを終了させるかリブートさせる。
全てのディスクのアンマウントに先立ち、
SIGQUIT
シグナルが
init
プロセスに送られ、これによって
shutdown(8)
が起動される。こうすれば、
init
の古い inode が unlink された場合でもクリーンにアンマウントを行うことができる。
カレントのプロセス ID (PID) が 1 の場合は、
shutdown(8)
は永久に停止する。
オプション
- -h
-
システムを停止 (halt) する。リブートしない。
このオプションはシステムの電源を落とすときに用いられる。
- -r
-
システムをリブートする。
- -f
-
高速指定。システムがリブートするとき、
ファイルシステムをチェックしないようにする。
具体的には
/fastboot
を作成する。このファイルは
/etc/rc
によって検知(および消去)されるようになっていなければならない。
- -q
-
メッセージ抑制。このオプションが指定されるとデフォルトのブロードキャス
トメッセージが用いられる。メッセージの入力を求めるプロンプトをユーザー
に出さない。
- -s
-
シングルユーザーモードでリブートする。
具体的には
/etc/singleboot
を作成する。このファイルは
simpleinit(8)
によって検知(および消去)されるようになっていなければならない。
ファイル
/etc/rc
/fastboot
/etc/singleboot
/etc/nologin
/var/log/wtmp
/etc/shutdown.conf
設定
設定ファイル /etc/shutdown.conf を用いれば
マシンを停止するときの動作を決定することができる。
現在サポートされているファイル形式は非常に単純なものである。
第一行には空白で区切った二つの文字列を記述する。
最初の文字列は HALT_ACTION とし、第二の文字列には
停止時の動作を指定する。以下のオプションが適用できる。
- halt
-
単にシステムを停止する。デフォルトの動作である。
他のオプションが失敗した場合にもこの動作が行われる。
- power_off
-
カーネルの電源断機能を利用しようとする。
APM (Advanced Power Management) 機能のあるマシンでのみ利用できる。
- programname
-
電源を切るために動作させるコマンドを指定する。
最初の文字は "/" でなければならない。
このコマンドはルートファイルシステムだけで (かつリードオンリーで)、
さらにデーモンがない状態で動作する必要がある。
関連項目
umount(8),
login(1),
reboot(2),
simpleinit(8),
init(8)
バグ
BSD 版の
shutdown
と異なり、ユーザーはシャットダウンの通知を一度または二度しか受け取らない。
BSD 版ではこの通知は何度も、しかも「黙示のとき」が近づくにつれ、
ますます頻繁に発送される。
これを仕様であるとみなしている人もいるかもしれない。
著者
このページは、
Peter Orbaek (poe@daimi.aau.dk)
によって書かれた
shutdown
の解説である。
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- オプション
-
- ファイル
-
- 設定
-
- 関連項目
-
- バグ
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- 著者
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Time: 04:33:01 GMT, November 19, 2007