YPPUSH
Section: Reference Manual (8)
Updated: August 2002
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名前
yppush - NIS データーベースの変更を強制的に伝播させる
書式
/usr/sbin/yppush
[
-d
domain
]
[
-t
timeout
]
[
--parallel
#
|
--port
port
]
[
-h
host
]
[
-v
]
mapname ...
説明
yppush
は更新された NIS データーベース (やマップ) を、マスターの NIS サーバー
から同じ NIS ドメインに所属しているスレーブサーバーにコピーする。
通常は NIS マスターでのみ実行され、
/var/yp/Makefile
でマスターのデーターベースが更新された後に起動される。
デフォルトでは、
/var/yp/Makefile
からの
yppush
の起動は有効になっていない。これを有効にするには
NOPUSH=True
の行をコメントアウトすること。
yppush
は最初に所属するドメインの
ypservers
NIS マップを読み、スレーブサーバーのリストを生成する。
送り先のホスト (-h コマンドを使えば複数のホストを同時指定できる) は
コマンドラインからも指定できる。
"transfer map" 要求がそれぞれのスレーブの NIS サーバーに送られ、
転送エージェントである
ypxfr(8)
が
yppush
にコールバックを行う際に必要な情報が渡される。
このコールバックの結果は標準エラー出力に表示することもできる。
転送ができなかったとき (要求メッセージが受付けられなかったときなど)
にもメッセージを表示させることができる。
オプション
- -d domain
-
ドメインを指定する。デフォルトではローカルホストの NIS ドメインが
用いられる。ローカルホストのドメイン名が設定されていない場合は、
このフラグで指定しなければならない。
- -t timeout
-
タイムアウトの時間を秒単位で指定する。このタイムアウトは、
yppush
マップ転送要求をあるスレーブサーバーに出したあと、
スレーブからの反応を待つ時間である。ここで指定しただけ待つと、
リストの次のスレーブサーバーへ転送要求を送る。
デフォルトでは、
yppush
は 90 秒待つ。大きなマップでは充分でないかもしれない。
- --parallel #, -p #
-
yppush
は通常転送を直列に行う。すなわちマップの転送要求を一つのスレーブサーバーに
出し、その回答を待ち、そして次のスレーブサーバーに次の転送要求を出す。
多くのスレーブがあるような環境下では、複数のマップ転送を同時にスタートし、
転送を並列に行う方が効率的である。
--port
フラグで固定のポートを割り当てて、並列に動作させるのは不可能である。
- --port port
-
yppush
が接続を待つポートを指定する。
デフォルトでは
yppush
は
portmap(8)
に無作為なポートを割り当ててもらう。
このオプションでポートを割り当てて、
--parallel
または
-p
フラグで並列に動作させることは不可能である。
- -h host
-
このフラグは、ユーザーの指定するマシン (もしくはマシンのグループ)
にマップ転送を行うために用いる。通常は
ypservers
マップにリストされているサーバーに転送が行われる。
ホストのリストを指定したい場合は、
-h
フラグを複数回用いればよい。
- -v
-
詳細モード。実行時にデバッグ情報を表示するようになる。
このフラグを二回指定すれば、
yppush
はさらに詳細に表示する。
関連項目
domainname(1),
ypserv(8),
ypxfr(8)
バグ
NIS v1 での NIS マップ転送メカニズムは NIS バージョン 2 とは
異なっている。この
yppush
は NIS v2 システムのマップ転送しかサポートしていない。
著者
Thorsten Kukuk <kukuk@suse.de>
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- 説明
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- オプション
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- 関連項目
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- バグ
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Time: 04:33:04 GMT, November 19, 2007