ARCH_PRCTL
Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2003-02-02
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名前
arch_prctl - アーキテクチャ固有のスレッド状態を設定する
書式
#include <asm/prctl.h>
#include <sys/prctl.h>
int arch_prctl(int code, unsigned long addr);
説明
arch_prctl()
関数はアーキテクチャ固有のプロセス状態またはスレッド状態を設定する。
code
は副機能を選択し、引き数
addr
を副機能に渡す。
x86-64 の副機能は以下の通り:
- ARCH_SET_FS
-
FS
レジスタの 64 ビットベースを
addr
に設定する。
- ARCH_GET_FS
-
現在のスレッドの
FS
レジスタの 64 ビットベース値を、
addr
パラメータで指される
unsigned long
で指定する。
- ARCH_SET_GS
-
GS
レジスタの 64 ビットベースを
addr
に設定する。
- ARCH_GET_GS
-
現在のスレッドの
GS
レジスタの 64 ビットベース値を、
addr
パラメータで指される
unsigned long
で指定する。
返り値
成功すると、
arch_prctl()
は 0 を返す。エラーの場合、-1 を返し、
errno
をエラーを示す値に設定する。
エラー
- EFAULT
-
addr
がアンマップされたアドレスを指しているか、プロセスのアドレス空間の外にある。
- EINVAL
-
code
が有効なサブコマンドでない。
- EPERM
-
addr
がプロセスのアドレス空間の外にある。
準拠
arch_prctl()
は Linux/x86-64 拡張であり、移植性を意図したプログラムでは使うべきでない。
注意
arch_prctl()
は現在のところ Linux/x86-64 上の 64 ビットプログラムでのみサポートされている。
新しい 32 ビットセグメントセレクタがロードされた場合、
64 ビットベースは変更される。
ARCH_SET_GS
が無効にされているカーネルもある。
64 ビットセグメントベースのコンテキストスイッチは、やや高価である。
LDT を
modify_ldt(2)
で設定してセグメントセレクタを使うか、
2.5 カーネルの
set_thread_area(2)
システムコールを使うことにより、
32 ビットベースを設定するという高速な代替手段もある。
4GB より大きなベースを設定したい場合にのみ、
arch_prctl()
が必要である。
アドレス空間の最初の 2GB にあるメモリは、
mmap(2)
に
MAP_32BIT
フラグを指定して割り当てることができる。
バージョン 2.3.5 時点では、glibc には
arch_prctl()
のプロトタイプがない。
今のところユーザは自分自身で宣言する必要がある。
これは将来の glibc のバージョンで修正されるかもしれない。
FS
はスレッドライブラリで既に使われているかもしれない。
関連項目
mmap(2),
modify_ldt(2),
prctl(2),
set_thread_area(2)
AMD X86-64 Programmer's manual
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- 準拠
-
- 注意
-
- 関連項目
-
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Time: 04:31:31 GMT, November 19, 2007