ICONV_OPEN
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2007-03-31
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名前
iconv_open - 文字セット変換のためのディスクリプタを割り当てる
書式
#include <iconv.h>
iconv_t iconv_open(const char *tocode, const char *fromcode);
説明
iconv_open()
関数は、文字エンコーディング fromcode から
文字エンコーディング tocode へのバイト文字列変換に適した
変換ディスクリプタを割り当てる。
fromcode と tocode に使うことのできる値と、
サポートされる組み合わせは、システムに依存する。
GNU C ライブラリでは、使うことのできる値は
iconv --list コマンドでリストされ、
リストされたすべての値の組み合わせがサポートされる。
さらに、 GNU C ライブラリと GNU libiconv ライブラリでは、
以下の接尾辞がサポートされている。
- //TRANSLIT
-
tocode の後ろに文字列 "//TRANSLIT" が付いている場合、
翻訳 (transliteration) が有効になる。この場合、
変換先の文字セットで表現できない文字を、その文字と同じように見える
文字 (複数文字の場合もある) で表現することができる。
- //IGNORE
-
tocode の後ろに文字列 "//IGNORE" が付いている場合、
変換先の文字セットで表現できない文字は黙って無視される。
この関数を読んで得られた変換ディスクリプタは、
iconv(3)
で
何度でも使うことができる。
これは
iconv_close(3)
を使って解放されるまで有効である。
変換ディスクリプタは変換状態を持つ。
iconv_open()
を用いて生成された後、変換状態は初期状態である。
iconv(3)
を使うことにより、ディスクリプタの変換状態が変更される。
(変換ディスクリプタはマルチスレッドで
同時に使うことができないことを意味している。)
変換状態を初期状態に戻すには、
inbuf 引き数を NULL として
iconv(3)
を用いること。
返り値
iconv_open()
関数は、新たに割り当てられた変換ディスクリプタを返す。
エラーの場合、この関数は errno を設定し、
(iconv_t)(-1)
を返す。
エラー
他のいろいろなエラーのうち、以下のエラーが起こりうる。
- EINVAL
-
fromcode から tocode への変換は、この実装ではサポートされていない。
準拠
UNIX98, POSIX.1-2001.
関連項目
iconv(1),
iconv(3),
iconv_close(3)
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- 準拠
-
- 関連項目
-
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Time: 04:31:45 GMT, November 19, 2007