#include <stdlib.h> void qsort(void *base, size_t nmemb, size_t size, int(*compar)(const void *, const void *));
compar をポインタとする比較関数によって、 配列の中身は昇順 (値の大きいものほど後に並ぶ順番) に並べられる。 比較関数の引き数は比較されるふたつのオブジェクトのポインタである。
比較関数は、第一引き数が第二引き数に対して、 1) 小さい、2) 等しい、3) 大きいのそれぞれに応じて、 1) ゼロより小さい整数、2) ゼロ、3) ゼロより大きい整数の いずれかを返さなければならない。 二つの要素の比較結果が等しいとき、 並べ変えた後の配列では、これら二つの順序は規定されていない。
以下のプログラムに別の使用例を示す。このプログラムは、 コマンドライン引き数で指定された文字列の並び換えを行う。
#include <stdio.h> #include <stdlib.h> #include <unistd.h> #include <string.h> #include <assert.h> static int cmpstringp(const void *p1, const void *p2) { /* この関数の実際の引き数は "char 型へのポインタのポインタ" だが、 strcmp(3) の引き数は "char 型へのポインタ" である。 そこで、以下のようにキャストをしてからポインタの逆参照を行う。*/ return strcmp(* (char * const *) p1, * (char * const *) p2); } int main(int argc, char *argv[]) { int j; assert(argc > 1); qsort(&argv[1], argc - 1, sizeof(char *), cmpstringp); for (j = 1; j < argc; j++) puts(argv[j]); exit(EXIT_SUCCESS); }