depmod [-b basedir] [-e] [-F System.map] [-n] [-v] [version] [-A ]
depmod [-e] [-FSystem.map] [-n] [-v] [version] [filename ...]
Linux カーネルモジュールは、 (「シンボル」と呼ばれる) サービスを (コード中で EXPORT_SYMBOL を使って) 他のモジュールが使えるように提供することができる。 後者のモジュールがこのシンボルを使う場合、 後者のモジュールは前者のモジュールに依存しているのは明らかである。 このような依存関係はかなり複雑になることがある。
depmod は、 /lib/modules/version 以下のモジュールをひとつひとつ読み込み、 各モジュールがどんなシンボルをエクスポートしているかや どんなシンボルを必要としているかを調べて、 モジュールの依存関係のリストを作る。 デフォルトでは、このリストは同じディレクトリの modules.dep に書かれる。 ファイル名がコマンドラインで与えられると、 それらのモジュールに限って調べられる (全てのモジュールが列挙されていない限り、これが役に立つことは滅多にない) 。
version が与えられると、 現在のカーネルバージョン ("uname -r" で返るもの) ではなく、 そのカーネルバージョンのモジュールディレクトリが使われる。
depmod は このディレクトリにさまざまなマップファイルも出力する。 ホットプラグ機構で使うためである。
このバージョンの depmod は、 カーネル 2.5.48 およびそれ以降のためのものである。 古い形式のモジュールに対応したカーネルを検出するか、 指定されたバージョンが 2.5.48 よりも前の場合、 その場で depmod.old を実行しようとする。 そのため、ユーザは全く意識しなくてよい。
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modprobe(8), modules.dep(5), depmod.old(8)