rdev [ -rvh ] [ -o offset ] [ image [ value [ offset ] ] ] rdev [ -Rrvh ] [ -o offset ] [ image [ value [ offset ] ] ] ramsize [ -o offset ] [ image [ size [ offset ] ] ] vidmode [ -o offset ] [ image [ mode [ offset ] ] ] rootflags [ -o offset ] [ image [ flags [ offset ] ] ]
i386 の Linux カーネルのブート可能なイメージには、ルートデバイス・ビデオモード・ RAM ディスクサイズを指定するための数バイトの領域がある。 デフォルトでは、これらの領域は カーネルイメージのオフセット 504 (10 進) から始まる。
rdev は、これらの値を変更する。
ブート可能な Linux カーネルイメージ image を指定する場合の典型的な値は、次のようなものである:
rdev コマンドを使用する場合、 root_device パラメータは以下のようなものである:
あるいは、デバイスをコンマで区切られた十進数の組 major,minor でデバイスを指定することもできる。
ramsize コマンドでは、 size パラメータに RAM ディスクサイズをキロバイト(KB) 単位で指定する。
rootflags コマンドでは、 flags パラメータに、 ルートディスクをマウントするときに使用されるオプション情報を指定する。 今のところこれらのフラグの効果はひとつだけで、 flags がゼロでないと、カーネルはルートファイルシステムを リードオンリーモードでマウントする、というだけである。
vidmode コマンドでは、 mode パラメータに以下のビデオモードを指定する:
value が指定されない場合、現在の設定を決めるために image が調べられる。
ここでオフセット 504 はラムディスクの容量(キロバイト単位)として使われていた。 これは容量を指定し、メモリの先頭から取られていた。 Linux 1.1.39 で、この値をカーネルコマンドラインからも設定できるようになった。 Linux 1.3.48 で、ラムディスクの設定方法が変更された。 ラムディスクのメモリはバッファキャッシュから取られるようになり、 そのため、ラムディスクの容量を動的に増加させることができるようになった。 ラムディスクワードの解釈も変更され、最上位ビットはプロンプトフラグ (1: ラムディスクのためのプロンプト "VFS: Insert ramdisk floppy and press ENTER" を表示する - これは フロッピー 2 枚によるブートに必要である)、次のビットはロードフラグ (1: ラムディスクに読み込む)、そして下位の 11 ビットは(フロッピー 1 枚による ブートのための)ルートファイルシステムイメージの開始ブロック番号となった。 linux/Documentation/ramdisk.txt も参照のこと。
初版、Werner Almesberger (almesber@nessie.cs.id.ethz.ch) 変更、Peter MacDonald (pmacdona@sanjuan.UVic.CA) rootflags サポートの追加、Stephen Tweedie (sct@dcs.ed.ac.uk)