なかのにっき

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2006年07月28日(金) [n年日記]

#1 帰り

原付。やや気温が上がっているのを感じる。

#2 家無線 LAN

ターミナル交換。うむ。

#3 行き

原付。曇り気温高。ねむい。

#4 [dept] 試験監督

1 限 物性論:

boss の。60 分の試験の割に問題量が多くヘビーだったので、皆最後まで残っていた。

#5 [receipt] 紀伊国屋 BC 2,583 円

#6 購読中止

アスキーと Unix Magazine の定期購読を止め。

#7 [dept] 物情実験第二

レポートの採点表が集まったので、いつものようにふにふに集計して送信。 しかし K 君の平均 9.58 点 (10 点満点中) というのはスゲエな。

うっかり集計スクリプトの出力 (Shift JIS 混じり) をリダイレクトせずに端末に流したら、
Suddenly the Dungeon collapses!! - You die...
というメッセージで screen が死んだ。驚いた。

#8 [URL] 「ソフトウェア開発」は「モノ作り」ではない

いきなりネタをバラすと
問: 「ソフトウェア開発」が「モノ作り」でないなら、何なのだ?

答: 「設計」である。
であると。卓見。

#9 [dept] レポート返却

取りそびれた人がいるということで、昼ちょっと実験室を開け。

ついでに空調の切れた部屋でファンを盛大に回していた sc1420 な apserv を部屋に戻って halt。

#10 [paper] 今日拾った論文 (JMR 21(5), APL 88(17))

JMR は特になし。やっぱり mechanical な側面を扱った話が多いな。

Metastability of CuInS2 and its implications on thin-film growth:

CIS の MBE 成長の in-situ 放射光 XRD。 カルコパイライトはサイコロを 2 段重ねたような直方体をしていて、 長軸方向にサイコロ自体が伸びている構造をしているのだが、 そのサイコロ unit の構造 ("CuAl") が metastable として存在し、 伸び軸の方向に歪みがあるのでは、という話。 もし "CuAl" 構造が最終的な膜に残っていたら、solar cell performance にも影響するのでは、といっている。

Electrical characterization of p-type N-doped ZnO films prepared by thermal oxidation of sputtered Zn3N2 films:

豊田中研。窒化亜鉛を酸化して p 型 ZnO を作ろうという試み。 反応性 RF スパッタで Zn3N2 を作り、(おそらく大気圧の) 酸素フロー中で 500〜800℃ のアニールを 60min。Transparent。contact は Ohmic を Au, Schottky を Al で。んで p 型の Schottky バリアダイオードになったで、つーことらしい。 あと DLOS, XRD, SIMS。本当だったら凄い。

Spectroscopy of surface plasmons in metal films with nanostructures:

ガラス上にスパッタでつけた 75nm の Ag 膜に、 FIB で系 7.55um (幅 140nm) の円周状スリット (8 の字にふたつ) を切っておき、裏から波長可変レーザーで照らして NSOM で表面プラズモンを見た話。 綺麗な干渉像。波長を決め、k-E の分散関係が (諸々考慮に入れても) 文献値とは大分違うよ、ということらしい。

High-strength sputter-deposited Cu foils with preferred orientation of nanoscale growth twins:

UHV スパッタで普通に Si 上に 20um の Cu 膜を付け、 peel して dog-bone にして強度測定。bulk の三倍くらい。 この理由として高密度の twin を考え、 HRTEM で観察、{111} で 成長方向に垂直 (…って GB じゃないの?)、 5nm 間隔くらいのがあるでーということのようで。

#11 寝落ち

16:00〜18:00。

寝ている最中に神田先生が院試監督の件で来室、 ボーっとした頭で受け答えしていたら 1 限の監督になってしまった。

さらに日記へメモの途中、コピペをミスってエントリをやたら増やしてしまった。

#12 [dept] 院試監督

というわけで 9/8。

#13 [paper] 今日拾った論文 2 (PRB 73(13-16), PRL 96(16))

Spatial extent of band bending in diamond due to ion impact as measured by secondary electron emission: Experiment and theory:

Ga ion を diamond 表面に当てたときの SEE の減少を見た話。 energy は 1〜30keV、ion fluence は 〜7×10^11 /cm^2 のと、 ぐっと減らして 2×10^10 のと。 charge up とか、それによる band bending あたりの話を真面目に取り扱っている。 accept 前だったら MgO の paper にも入れておきたいところだったな (って校訂作業中にはこの論文もう出ていたわけだが…)。

Temperature influence on the production of nanodot patterns by ion beam sputtering of Si(001):

Si(100) を 1keV の Ar+ で (incidence angle 12°) で 240uA/cm^2 で 10 分、 定常状態に達するまで。温度を 300〜550K で変えて拡散の具合を変えて構造を AFM 観察。 低温の方が残る dot のサイズが大きい。 連続体モデルで議論。

Coupling among bulk, surface and edge diffusion:

adatom, advacancy の hopping 的表面拡散による表面形態 (特に空間波数) の発展について。離散的アプローチ。しかし難しい。

Anomalous scaling behavior and surface roughening in molecular thin-film deposition:

フタロシアニンの蒸着による表面形態の発展を AFM で観察、 スケーリング解析したもの。 α_loc が介在するいわゆる anomolous な発展を見せる。 島密度が変化せず、そのまま柱のように上方に成長するとして解釈できるとのこと。

Lorentz Force Velocimetry:

磁場中の金属流体は流れの速度に比例した Lorentz 力を受けるが、 その反作用として磁石に及ぶ力を計測して速度を求めましょ、という話。 電磁気のネタ話としておもろそう。

#14 [Debian] X31

こっちも dist-upgrade、カーネルも久々に更新。 madwifi-source / madwifi-tools がパッケージになっていたので、 README.Debian に従って作業。 linux-source-2.6.17 を展開したディレクトリに 2.6.11 の config を .config としてコピーし、
make-kpkg --revision x31.1 --rootcmd fakeroot --added-modules madwifi kernel_image modules
を実行。 kernel の package は無事できたが、 madwifi の deb は --rootcmd を理解しないというようなメッセージが出たので、
sudo make-kpkg --added-modules madwifi modules
を再度行ったら作成された。dpkg -i でインストール、再起動したら無事認識。
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中野武雄 (NAKANO, Takeo) <nakano@st.seikei.ac.jp> Since 1999-10-07
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